システムの保守と運用

ChatLuck PostgreSQL版のシステムの保守(データベースの最適化)と運用(データのバックアップとリストア)についての説明です。

ChatLuckを安全・快適にご利用いただくにあたり定期的に最適化及びバックアップを行ってください。


1.証明書の更新

iOS版スマートフォン/タブレットアプリへのプッシュ通知を有効とするため、年に一回の証明書の更新作業が必要です。
証明書の更新方法については、以下をご覧ください。
※V2.0 R1.0以降では、証明書を更新いただく必要はございません。

2.保守(データベースの最適化)


システムの運用中、定期的にデータベースの最適化を行うことで、大量のデータが蓄積されても、安定した性能を発揮することができます。
PostgreSQL 9.6以降では”自動バキューム”(autovacuum)の設定がデフォルトで有効となり、頻繁にデータベースの最適化を実施いただく必要はありません。
しかし、ユーザー情報の一括インポートなど、一度に大量のデータを登録・変更・削除などを行われますと、データベースファイルが断片化して性能に影響を及ぼす恐れがありますので、その際には、「vacuum full」や「reindex」などのコマンドで保守作業をお願いいたします。
保守を行われる際は、以下のコマンドを実施してください。

[Windowsサーバーの場合]
> cd C:\Program Files\PostgreSQL\xx\bin
> vacuumdb.exe -z -f -U postgres chatlkdb
> reindexdb.exe -U postgres chatlkdb
> vacuumdb.exe -z -f -U postgres chatladdb
> reindexdb.exe -U postgres chatladdb
※xxにはご利用のChatLuckバージョンに合わせたものを記述してください。
  V4.5 R1.0以降      :  13
  V4.0 R1.0 ~ V4.0 R2.0 :  11
  V3.7 R1.0以前      : 9.6              

[Linuxサーバーの場合]
# su – postgres
$ cd /usr/local/pgsql/bin/
$ vacuumdb -z -f chatlkdb
$ reindexdb chatlkdb
$ vacuumdb -z -f chatladdb
$ reindexdb chatladdb

データベースの最適化とは
  • 削除されたデータが占有している領域を再利用可能な状態にします。
  • データの隙間を詰めてディスクに保存し直します。空きディスクを増やします。
  • データベース内のインデックス(索引)を再作成することによって、不要な索引を削除します。

補足
  • vacuumdb(-fオプション付き)、reindexdbコマンド実行中はChatLuckを使用できませんのでご注意ください。
  • データ量に応じて時間がかかります。
  • 月に1回程度実施いただくことをお勧めいたします。


3.運用(データのバックアップ・リストア/チューニング)


【1】データのバックアップ・リストア

万が一の障害に備え、データを定期的にバックアップすることを推奨します。
データのバックアップ方法、またバックアップしたデータの復旧方法については、以下をご覧ください。

Windowsサーバー用 データのバックアップ・リストアについて

Linuxサーバー用 データのバックアップ・リストアについて

※恐れ入りますが、部分的なユーザーや機能単位のバックアップ・リストアは行えません。


【2】データベースのチューニング

ChatLuckが使用しているデータベース(PostgreSQL)の設定をチューニングすることで、より高い性能を発揮することができます。データベースのチューニング方法については、以下をご覧ください。
データベース(PostgreSQL)のチューニング例

記載の製品名および商品名は、各社の商標、または登録商標です。