社会福祉法人みなと寮 大阪市立弘済院第1特別養護老人ホーム

社会福祉法人みなと寮 大阪市立弘済院第1特別養護老人ホーム

http://www.kosaiin1toku.jp/

業種 介護老人福祉施設
ユーザー数 115ユーザー
利用形態 クラウド版

働き方が変わり、介護現場がより明るく。サービスの向上が施設利用者の喜びにも直結

生活相談員 川見 亮様
介護副主任 渡部 絵美様

この事例のポイント

【導入】 介護現場の報告にリアルタイムで反応し、対応できるような環境をつくりたかった。
【採用】 他社製品を利用していたが、よりセキュリティ面が充実していて、端末管理もできるChatLuckへ乗り換えを。
【効果】 ユニットに分かれて働く職員同士が切磋琢磨し合う関係を構築。サービスの質がアップし、施設利用者にさらなる満足が。
経緯

経緯

地域に根ざしながら「明るい介護」情報を発信しつづける「社会福祉法人みなと寮 大阪市立弘済院第1特別養護老人ホーム」

地域に根ざしながら「明るい介護」情報を発信しつづける「社会福祉法人みなと寮 大阪市立弘済院第1特別養護老人ホーム」

木目を基調とした施設内のデザインが訪れた人々の心身を温かく包む。陽光を浴びながら窓際で談笑している利用者の笑顔がひときわ印象的だった。ここ弘済院第1特別養護老人ホームは、社会福祉法人みなと寮が大阪市から指定管理者の指定を受けて運営している、定員270人にのぼる日本最大級の介護老人福祉施設である。 同施設は、「情報公開」に積極的に取り組んできた。介護の実情をオープンにし、「明るい介護」「楽しい施設」というイメージを世間に広めたいとの意図があるからだ。それゆえ同施設では、ウェブサイトやブログ、SNSで積極的な発信を行っている。その情報公開の充実を下支えしているのがChatLuckである。否、もっといえば、ChatLuckの効果はそれだけに尽きず、例えば介護サービスの向上にも役立っているという。今回は、その「高い利用価値」について話を聞いた。

導入

「事後報告」になりがちな介護現場の報告のあり方を変えたい

―― 弘済院第1特別養護老人ホームさまは、「明るい介護」のイメージを社会に広めたいという志を持たれているとうかがいました。

世間には介護に対し「つらい」「暗い」というイメージを抱いている方もいらっしゃいます。確かに介護にはきつい面もあります。ですがその一方で、充実感や楽しみが得られる瞬間もたくさんあります。そういった「明るい介護」、また「楽しい福祉施設」というイメージを広く社会に広げること。それによって、例えば施設利用で悩まれている方々が安心して利用への一歩を踏み出せる環境をつくりたいと思っています。また、社会全体の介護に対するイメージも明るいものに変えていきたい。そのために私たちの施設では積極的に介護の日常や事業運営の実際などを情報公開しています。

―― 他の福祉施設のサイトを閲覧してみたのですが、弘済院さまの情報公開の量と質は際立っていますね。

そこにこだわってきました。 情報公開には、介護サービスを向上させる面もあります。施設の事業にかかわる内容を世間に公開するので、事業自体に透明性が求められるようになります。もちろん、常に新しい情報を発信し続けるには、それだけの話題も必要です。介護における多様なサービスを考案し、実践し、それを随時公開する。このサイクルを絶やしてはいけないといった使命感が、職員一人ひとりのなかに「サービスを充実させたい」「新しいレクリエーションを試してみたい」「こういうこともできるのでは」と願い、発想する意欲をわかせるのです。 職員のその「意欲」を高めるのに、いい刺激を与えてくれているのがChatLuckです。

―― 「介護の現場にチャット」というと、意外な印象を抱く人もいるかもしれません。なぜ、チャットを導入しようと思われたのでしょうか。

当施設は4フロア12ユニットにわかれて働く大所帯です。利用者情報の共有やレクリエーションの報告などは介護支援専用ソフト、ミーティング等で行っていましたが、それは常に「事後報告」の形になっていました。「昨日、こういった事故がありました」「〇〇さんが体調を崩されました」など、報告がすべて「すでに起きたこと」として共有されるのです。それでは正直「遅い」。対応が後手後手になってしまいます。できれば時々刻々の報告に対しリアルタイムで「それはこうしたほうがいいですよ」と職員同士がアドバイスし合える環境をつくりたかった。そこでチャットに目をつけたのです。

採用

便利な端末認証、安心のセキュリティ、安さが決め手で採用

充実のセキュリティに守られたChatLuckのチャットで、介護サービスも充実。利用者の笑顔がはじける

充実のセキュリティに守られたChatLuckのチャットで、介護サービスも充実。利用者の笑顔がはじける

―― 当初はChatLuck以外の製品を使われていたそうですね。チャットの利便性は感じられましたか。

チャットの良い点は、メールなどに比べ、発信が気軽に行えることです。あたかも会話をしているかのようなインターフェースのおかげで情報発信の敷居が低くなりました。チャットにはリアルタイム性を期待していたので、皆がリアルタイムに発信してくれるようになったことが嬉しかったです。 ただ、他社製品には難点もありました。いちばん不安だったのは、誰がいつ、どの端末からチャットを見ているかがわからなかった点です。チャットを閲覧できる端末を制限することができなかった。そういった関係もあって、セキュリティ面に危惧を抱いていました。私たちは、チャットを施設内外で頻用しています。また「情報公開」にも力を入れています。それらが、まかり間違って情報漏えいにつながってしまっては元も子もありません。そういったリスクが、情報公開等のブレーキになってはいけないとも思い、セキュリティ面がより充実していて、かつ端末管理ができるツールを探しました。

―― 数あるチャットツールのなかでChatLuckを選ばれた理由を教えてください。

費用が安価であるにもかかわらず、セキュリティが充実していたからです。高度なセキュリティが保証されたツールは他にもありましたが、それを廉価で提供しているのがChatLuckでした。加えてChatLuckは、端末認証によって、チャットを利用できる端末に制限もかけられる。これも大きな理由となりました。 また、私たちが使っていた他社製品は、グループチャットのグループをつくるのに、メンバーを一人ひとり選択して追加する必要がありました。これには手間がかかります。ChatLuckなら、それが組織単位などで一括で選択、追加できる。これは便利でした。ChatLuckでは、グループは[ルーム]と呼ばれますが、[ルーム]をつくるのがあまりにも簡単なので、今、当施設では120近くの[ルーム]が誕生しています。 あとは、御社のグループウェアdesknet's NEOに対する信頼もありました。当施設は、運営開始と同時にdesknet's NEOの利用を開始しました。施設はdesknet's NEOとともに歩んできたのです。それゆえ、利便性と安心感を十分に感じていたので、御社の製品なら信頼できる、とChatLuck採用に踏み切りました。

効果

職員の意識変革が施設利用者の笑顔につながる

―― 4フロア12ユニットにわたる職員が120に迫る[ルーム]を駆使されていますが、情報統制のために工夫されていることはありますか。

[ルーム]はユニットごと、また各階別の会議、各種委員会ごとにわけられています。期間限定のプロジェクトや、特定の課題対策のための[ルーム]もあります。もちろん、施設全体に通じる横断的な[ルーム]もあります。当施設では、[ルーム]利用上の混乱を避けるため、約120の[ルーム]それぞれの役どころが一望できる一覧を用意し、ガイドライン的に利用できる、[ルーム]管理のための[ルーム]を作成しました。用途別に[ルーム]を分け、目次のように見られるようにしているのです。それぞれのルーム名には3桁の番号も付されていて、「1」から始まる番号の[ルーム]の用途は〇〇、「3」から始まる番号の[ルーム]の用途は〇〇と、区別しています。そのほうが効率的に目的のルームを探せますから。もちろん、検索機能を用いて[ルーム]を探す人もいます。この[ルーム]を参照すれば、自身がどの[ルーム]で発言すればいいかがわかるので、ChatLuckの利便性も高まりました。

レクリエーションの内容を随時共有。施設2階で実施された、おやつ食事会のレクリエーションに「4階でもやってみたいです」との声が

レクリエーションの内容を随時共有。施設2階で実施された、おやつ食事会のレクリエーションに「4階でもやってみたいです」との声が

―― リアルタイム性の高さに強みを感じられたシーンはありますか。

これについては事例に事欠きません。例えば私たちの施設には、あるフロアで起こったことが他のフロアにリアルタイムで共有されないという状況がありました。2階で行われた面白いレクリエーションや、事故対応の仕方が素晴らしいかったエピソードなどが、4階や5階の職員になかなか伝わらなかったのです。それが即時的に伝わるようになった。レクリエーションなどは、その最中の情報が矢継ぎ早にアップされます。外出での食事会や、秋祭りイベント、野球観戦など、それこそアイデアは無限です。それを見た職員が「こういう取り組みをうちのフロアでもやってみよう」「こういう点に配慮して介護に取り組んでいるんですね」と即応し、すぐに業務に生かせるようになったのです。自分のフロアにはないものを、他のフロアから学ぶ機会が生まれました。 それで、ここが大事なのですが、他のフロアの優れた取り組みに触れた時、職員は「あのフロアの取り組みはすごいな。負けていられない」と、競争意識を燃やします。このような感じで、ユニット同士、フロア同士が競い合い、切磋琢磨するようになった。これが介護のサービス向上につながっています。ChatLuckを使うようになって、施設利用者へのサポートの多様さも増し、質も高まったので、利用者の笑顔を見られる機会がさらに増えました。その笑顔を見るたびに、「ああ、この仕事をしていて本当に良かった」と心の底から感じます。そんな、みずみずしい充実感をもたらしてくれたツールがChatLuckです。 さらに、ChatLuckには別の効果もありました。ユニットやフロアを越えた施設全体のこと、各人の担当外の仕事にも皆が目配せできるようになったのです。チャットによって、他のフロアの状況を見聞きする機会が増え、気に掛ける癖がついたので、それが、施設全体のことを慮る気質を育て(というと大げさかもしれませんが)、職員の視野を広げることにつながっています。ChatLuckが職員の意識改革を形づくりました。

―― 情報共有における利便性はいかがでしょうか。

かつての情報共有のメインは、朝晩のミーティングでした。特に、日中勤務の職員と夜勤の職員間での情報交換の場として、ミーティングは有効でした。ですが、チャットを使うようになって以降は、チャットでの情報交換が主になりました。しかも、限られた時間でパパパっと報告をし合うミーティングでは、情報の伝え漏れや、聞き逃しが発生します。チャットにはそれがありません。さらに、チャット情報を事前に確認してからミーティングに臨む人が増えたので、ミーティング自体も、「すでに共有されている情報」をより精査する場として、さらに有効利用できるようになりました。利用者情報を確実に、スピーディに共有できるようになったので、これもまた介護サービスの向上につながっています。

―― さまざまなことがサービス改善に結びついているのですね。

事故対応の迅速化、より良い介護の手法の学び合い、その実践、レクリエーション等の充実……。これらは職場を変え、働き方を変えました。そして、この実りある変化が、施設利用者の笑顔に直結し、それが「明るい介護」の情報公開の話題となって、介護への社会のイメージを変える一助になっています。

―― 介護現場に生きるChatLuckのお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

お話をうかがったご担当者様

生活相談員 川見 亮様

介護の質がアップしたという話をもう少し具体的にすると、例えば「〇〇さま、38.1℃の発熱です」「〇〇さま、嘔吐されました」「転倒されました」といった状況報告がリアルタイムで行えるので、対応法の共有、その実践が迅速になります。対応が早くなる分、各利用者に合った形で丁寧に介護ができる。そうやって、こつこつと利用者の笑顔につながるサービスを提供していくことで、当施設が公開する情報も、より「明るく」なると思うのです。

介護副主任 渡部 絵美様

たとえば一つの施設の大きな行事を行うにしても、今までであれば、行事にかかわるごく限られた人だけがやりとりをして物事を決めていく傾向にありました。ですがChatLuck導入後は、行事をつくっていくプロセスが公開、共有されるようになったので、より多くの人が途中参加でやりとりに入れるようになりました。職員間のふれあう機会も増えたので、施設全体の団結も深まったと思います。

ChatLuck 利用環境

導入時期 2017年6月
利用形態 クラウド版

事業概要

法人名 社会福祉法人みなと寮 大阪市立弘済院第1特別養護老人ホーム
URL http://www.kosaiin1toku.jp/

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  • 自治体・政令指定都市
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  • 社会インフラ・保守
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  • 金融・地方銀行
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